三島由紀夫 「橋づくし」
舞台の写真 D 元・築地川と堺橋に関して
「橋づくし」が書かれた当時の築地川が入船橋の下を潜り抜いてから右に曲がった。2002年現在において入船橋の欄干から、その川床であった曲がり角を見た風景は左の写真の通りである。角を曲がったところから、元の川の場所に(橋の技術を利用して)コンクリートの天井が敷いて、その上に駐車場と築地公園が配置されている。ある意味で、築地川の上にあった幾つかの橋々が一つの大きい橋になったといえる。その上、「橋づくし」に描写されている、暁橋と備前橋の間にある筈の堺橋はなくなっている。
次へ
「三島由紀夫 「橋づくし」: 舞台の写真と解説」 (c)2002 Daniel
C. Strack
....................................................................................................................................................................